新自作プラネタリウム建造計画~星図の制作編~
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こんにちは Yes鍵です
お久しぶりです。
今日は『新プラネタリウム建造計画』がひと段落ついたので、ご報告したいと思います。
前回はアルミボウルの必要性やその加工方法(といっても叩くだけですが)について長々と話しましたが、
今回はそれに匹敵するくらい重要な『星図』についてのお話をしたいと思います。
星図とは
読んで字のごとくですが、星図の説明をしておきます。
星図とは、天球上での恒星・星団・星雲など星座の位置や視等級と名称を平面で表した図で、いわば全天の地図である。恒星図のこと。
すなわち、プラネタリウムの恒星球(アルミボウル)のどこに穴をあけるかを示したものなんですね。
よってこの星図が正確でなければ正しい星の位置を映し出すことはできないのです。
そんなテキトーなプラネタリウムなんて誰が見るでしょうか?
星図はプラネタリウムの品質を決める上で重要な位置を占めているのです。
星図の作り方
しかしながらこの星図、図だけあって平面ですよね。
アルミボウルは球形をしているので、そのまま当てはめることはまずできません。
どうしましょう?方法は2つあります。
①まず一つ目は、
アルミボウルに赤緯と赤経を書き込んで、星図を見ながら穴をプロットしていく方法です
実際、法政大学天文研究会さんがこの方法でプロットを行っていました。
また、あの有名なプラネタリウムクリエイターの大平貴之さんのサイトにもこの方法が載っていました。
非常に参考になるサイトで、何度もお世話になりました。自作プラネを作ろうと考えている方はぜひ見てください。
さて、ところが実際この方法で作るとなると、いかんせん大量の星を手作業でプロットしていくのは肉体的にも精神的にもくるものがありそうだったので、ためらっていました。(その分達成感はすさまじいでしょう)
そんなとき、サークルのOBの方と話す機会があり、どうしようかと相談したところ二つ目の方法が返ってきました。それが
②「パソコンで星図を作る」…です!
プログラミングの壁
…とはいえぼくはプログラミングとかは本格的にやったことはなく、かじったことがある程度でした。そんなたいそうなもの作れる状況ではありませんでした。
そこで、OBの方が
この方法で星図も作ろうとしてくれました。
つまり、『船形多円錐図法』を用いて平面の星図を球にしようとしていたのです。
やり方
やり方は具体的にいうとまず、GMTというソフトをダウンロードし、次に上のコードに星のデータを入れ(NASAや先ほどの大平さんのHPにデータがあります。)、ちょっとコード書き換えて、実行するのです。
(白状すると、ぼくはGMTダウンロードしてデータ入れるまでで精一杯でした…コード書き換えて、ボウルにあうような大きさにPDF設定したりとか、星の等級ごとに色や大きさをかえたりとかはOBの方にやってもらいました。まわりにそういうことできそうな方がいたら頼みましょう。適材適所です。)
完成
何はともあれ、こうして船形多円錐図法で書いた星図は完成しました。
あとはこの図をもとに穴をあけていくだけです。
その数、約3000個…!!
頑張っていきましょう!
学園祭まで、あと5ヶ月…乞うご期待!!
以上!!!